マイクロスコープを使用した根管治療は精密さを要求される治療
重度な虫歯で傷んだ歯でも将来残すことができる方法
マイクロスコープとは、歯科用の顕微鏡のことを指します。肉眼では目視できないほど細かなものも4~20倍まで拡大して見ることができるため、マイクロスコープを使用すれば根管内まで広がった虫歯でも完治させることが可能です。
歯に大きな穴を開けることにはなりますが、それでも自分の歯を残すことができるので、自分の歯にこだわりたい方や、インプラントのような高額の治療を避けたい方に向いています。ただし、歯の状態によっては抜歯が必要になることもあるのでご注意ください。
再び虫歯で傷むことがないように汚染された歯質を除去するために行う
虫歯は一部でも残っていると歯を汚染し続け、どんどん悪化していきます。自然と治ることはないので、確実にすべての患部を取り除き、再発しないようにすることが大切です。
マイクロスコープによる根管治療では、隅々まで確認して患部を削り取れるので、細菌感染した歯質の除去と消毒がしっかりできていれば再発を予防することができます。一度の処置に90分ほどの時間がかかってしまいますが、その分丁寧な治療が受けられるので、選択できる場合は検討してみてください。
視野が広がることで緻密な治療を行い治癒するまでの時間が短縮できる
通常の根管治療では、歯の内部すべてを目視で確認することはできません。見えない部分を適当に処置することもできないため、どうしても患部を見逃したり処置しきれなかったりしてしまいます。
マイクロスコープを用いれば視野が広がり、緻密な治療も行うことができるようになるのが特徴です。一度の治療でしっかりと患部を取り除くことができるので、治癒までの時間が通常より短くなります。できるだけ早く完治させたい方や、何度も通院するのは避けたい方におすすめです。